高コレステロール体質は遺伝します!

高コレステロール血症が両親のいずれかにある場合には、子供に遺伝する可能性が高くなります。遺伝性家族性高コレステロール血症の人の場合には、コレステロールの値が子供の頃から高くなります。コレステロール値が高いのは大人の場合が多いのですが、子供でもコレステロール値が高くなることがあるのです。

 

また最近では肥満の子供が増えているようです。遺伝的な高コレステロールでなくても普段の生活習慣などによっては子供でもコレステロールが高くなりますし、子供でも動脈硬化の予備軍となる場合もあるのです。

 

遺伝とコレステロールについて

コレステロールが高くなりやすい体質の遺伝子を両親のどちらかが持っていると、子供に遺伝する場合があります。このような遺伝による高コレステロール血症を「家族性高コレステロール血症」と呼んでいます。

 

家族性高コレステロール血症の特徴について

家族性高コレステロール血症には、「ヘテロ型家族性高コレステロール血症」という両親の片方から遺伝子を受けついたものと、「ホモ型家族性高コレステロール血症」という両親の両方から遺伝子を受けついたものとがあります。
いずれについても症状として高コレステロール値と黄色腫が見られるという特徴があります。家族性高コレステロール血症ではヘテロ型の場合には250〜500mg/dl、ホモ型の場合には500〜1000md/dlという高い総コレステロール値を示すことになります。
総コレステロール値については、正常な人の場合にはおよそ200mg/dlですから倍以上の数値ということになります。特に数値が高くなるホモ型では、心筋梗塞や狭心症や脳卒中などを10代で起こしてしまう場合もあるのです。

 

家族性高コレステロール血症の治療方法について

薬物療法と食事療法を行うことでLDLコレステロールの値を下げるのが、家族性高コレステロール血症の治療方法です。主にスタチン系薬剤やイオン交換樹脂などが、薬物療法では使用されます。
食事療法では動物性の脂肪分を抑えて、植物性の脂肪を摂取するようにします。また食物繊維を積極的に摂取して、LDLコレステロールを下げることを目指します。

 

子供の脂質異常症について

遺伝性の家族性高コレステロール血症以外にも、子供の脂質異常症が増えているようです。これは子供の肥満が増えたことが原因となっています。小学生の10%程度が高コレステロールだという報告もありますし、小学生の中にも動脈硬化予備軍や生活習慣病予備軍などがいるようです。
これらの原因としては食生活の欧米化や、運動不足などが考えられます。肉中心の食生活になったことや、ファーストフードが普及したこと、またおやつやジュースなどの摂取量が多くなったことなどが影響しています。また外で遊ぶ機会が減って、家でゲームなどをすることが増えたことも影響しているようです。

 

子供の脂質異常症についての診断基準値は

中性脂肪や悪玉コレステロールの値が高くなっている状態が、子供の脂質異常症です。総コレステロールの値が200mg/dl以上、LDLコレステロールの値が130mg/dl以上、中性脂肪の値が150mg/dl以上、HDLコレステロールの値が40mg/dl以下、これら4つの診断基準値のうちどれか1つでも該当すれば脂質異常症と診断されることになります。
子供の場合には血液検査の機会があまりありませんし、コレステロール値が高くなっても症状はほとんど現れませんので、子供が脂質異常症になっていることに気がついていない親も多いのです。気になる場合には必ず検査を受けてコレステロール値の確認をしてください。

 

子供の脂質異常症の治療方法について

運動療法と食事療法が子供の脂質異常症には効果的です。家の中で遊ぶよりも家の外で体をたくさん動かして遊ぶことが、効果的です。また定期的に体を動かすために、スイミングスクールなどに通ってみるのも良いでしょう。
食事については、脂肪や糖分を控えめにする必要があります。子供の好きなカレーライスやハンバーグは、脂肪や糖分が多いので、食事を和食中心にするのがおすすめです。

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